アレルギー外来

アレルギーの原因

アレルギーは皮膚から!

今までの説…
アレルギーはもともと先天的に、アレルゲン(アレルギーの原因物質)に対する
免疫異常あるために発症する。
新しい説…
乳児期の皮膚のバリアー機能に問題があると皮膚からアレルゲンが侵入(※)
しやすくなり様々なアレルギー反応を発症する体質になる。

アレルギーの原因物質

<1段階>
皮膚のバリアー異常(主に乳児湿疹※この状態はアトピー性皮膚炎ではありません!
異物の侵入(多種アレルゲン=アレルギーの原因物質)
皮下の免疫細胞を刺激(アレルギーの記憶)
アレルギー反応を発症する体質を獲得

<2段階>

アレルゲンの再侵入(多種多様なルートより侵入)

「茶のしずく石鹸」アレルギー誘発問題(皮膚からのアレルゲン侵入が明らかになった。)
2005年から2010年に延べ約467万人に対して販売された「茶のしずく石鹸」約4,650万個について、
同製品に含有される小麦加水分解物により、小麦アレルギーを発症する事例(重傷者だけでも66人)が報告されており、厚生労働省は2010年10月に消費者に対し、加水分解コムギを使った石鹸全般に対する注意を発表した。

アレルギーの発症予防は?

  • (1)予防のためには乳児湿疹の十分な治療と管理(スキンケア)が重要!
  • (2)生まれた直後から皮膚の十分な保湿を続けることで、アトピー性皮膚炎だけでなく食物アレルギーなどの様々なアレルギー疾患の発症を抑えられる可能性がある!(国立成育医療研究センター)

アレルギー検査

アレルギー検査の重要性!

アレルギー性疾患の治療の基本

  • (1)「食物アレルギー」の治療の方針は、近年「経口減感作療法」が主流になっています。よほど重症なアナフィラキシーや蕁麻疹でないかぎり、積極的に食物を摂取する方が良好な治療成績が得られることが分かって来ています。
  • (2)「気管支喘息」と「花粉症」は吸入アレルゲンによる疾患なので除去・回避が原則です。そのためには原因を知って環境整備をすることが大変重要です。アレルギー検査はその原因を調べる検査です。
  • (3)「気管支喘息」と「花粉症」の相違点と生活上の注意点!
  気管支喘息 花粉症
原因 ダニ、HD、カビなど 杉、ひのき、イネ科など
発症しやすい場所 屋内(寝室、リビングなど) 屋外(公園、野原など)
季節 一年中 その植物の花粉シーズン
対策
  • 寝室の掃除
  • リビングの掃除
  • 寝具の天日干し
  • 外出時のマスク着用
  • 帰宅後は部屋着に着替える
  • 寝具の天日干しは要注意
その他 通年性アレルギー性鼻炎に注意 季節性喘息に注意

※全く正反対の対策もあるのでアレルギー検査をせずに、両親もそうだから「花粉症」と思い込んでしまうことは危険です!「気管支喘息」を発症してしまうと「花粉症」より学校生活に支障を来たすことが多く社会的な問題が大きくなってしまいます。

食物アレルギー

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